プログラミング C()6 2017 11 18

「プログラミング C()5 2017 11 11」の続き

「プログラミングは、文科系向きです」
 これは、私の体験なので、普遍的なものではないかもしれませんが、
私は、他人が書いたプログラムを読む機会は多くありました。
 ある時、「これは、ひょっとして」と思うことがありました。
そこで、そのプログラムを書いたシステムエンジニアに聞いてみました。
 そのシステムエンジニアから、
「お察しの通り、私は、文学部出身です」という回答が返ってきました。
 私は、そのプログラムを読んだ時、
「これは、美しいプログラムであり、
なおかつ読みやすい」と感じたのです。
 プログラムを書く時は、
常に他人に読まれることを意識して書く必要があります。
プログラムというものは、いつかメンテナンスや改修が必要になるのです。
だからこそ、だれが読んでもわかりやすいプログラムを書く必要があるのです。
このような能力は、文科系の方が優れています。

「括弧(かっこ)に違和感があるかも」
 最近のプログラミング言語では、C言語だけでなく、
多くの言語で、「{ }」という括弧を使います。
 このような括弧は、日常生活では使いません。
本や雑誌でも、こうした括弧は見かけないでしょう。
普通は、括弧と言えば、「( )」を使うでしょう。
 ところが、プログラミングでは、よく見かけます。
しかも、使い方が、ちょっと変わっているので、違和感があると思います。
{
命令文;
}
 このような使い方は、日常生活では、なじみがないので、
最初は、大いに違和感があると思いますが、
これは、慣れていくしかありません。

「外壁か殻か」
 家を建てた時に、柱だけで壁のない家はないでしょう。
夏ならば、何とかなりますが、冬は無理でしょう。
 実は、C言語にも「外壁」のようなものがあります。
普通に考えれば、プログラムは、以下のようでも十分だと考えるでしょう。
 命令文
 命令文
 ・・・
 しかし、C言語においては、
こうした命令文を「外壁」で包む必要があります。
 外壁で包んだ結果が、以下のようになります。
int main(void)
{
 命令文;
 命令文;
 ・・・
}
 本当は、「int」にも「main()」にも、
「void」にも意味があるのですが、
プログラミング入門においては、
命令文を包む「外壁」のようなものと覚えた方が楽です。

「はた迷惑な話」
 昔、パソコンがブームになったころの話ですが、
大いに困ったことがありました。
 それは、よく、知人から、このようなことを聞かれたからです。
「プログラミングができると聞いたぞ。
それならば、一太郎やロータスの使い方を教えてくれ」
(昔は、ワードやエクセルよりも、
一太郎やロータスを使う人が多かったのです)
 私にとって、なぜ、「プログラミングができる」と
「一太郎やロータスが詳しい」が一致するのか不思議に思いました。
 一般的に、プログラマーというものは、
他人が作ったプログラムが嫌いです。
 もちろん、業務上、必要に迫られて、
他人が作ったプログラムを読むことはあるでしょうが、
本音は、他人が作ったプログラムは嫌いです。
一太郎やロータスも、「他人が作ったプログラム」と言えます。
 それどころか、長いものになると、
自分が作ったプログラムを忘れてしまうことがあります。
 そういうわけで、プログラミングでは、
コメント文を入れておく必要があります。
たとえば、「/*ここは、金額の集計*/」という感じです。

それでは、続きは、次号で。







































































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